Page2-3.出演者紹介    谷口界 - Kai Taniguchi -

世界会議が出来るまで、page2では出演者の紹介をいたします。
 3人目は谷口界さん。世界会議では南方熊楠の役をつとめます。 













インタビュー

 

━━━ ダンスをはじめたきっかけはなんですか
元々は大阪で大道芸をしており、さらなる技術の向上を求め、サーカス学校に入学。その後、舞台やコンテンポラリーダンスに興味が湧き舞台芸術の学校に入りました。
自身のホームページ( こちら)のプロフィールにもう少し詳しくあります。 
 
━━━ 小池作品の魅力について教えてください
ジャンルという枠組みに全く縛られないところ。サーカス、能等、 ジャンル違いの身体性を持つ出演者を見事にミックスしている。 音の使い方も繊細で絶妙、まさに舞台芸術だと思います。
 
━━━ 世界会議の見どころについて教えてください
小池博史書き下ろしの作品なので、小池さんの魅力爆発です。 世界に類をみないオリジナリティの強い作品だと思います。音楽、 身体、演出、どこを見ても楽しめると思います。 考えるよりも体感してほしいです。
  
━━━ 演じる役の偉人についてどう思いますか
ぶっちゃけよく知らなかったのですが、 南方熊楠は調べれば調べるほど、 破天荒でありながら知的で本当に魅力的な人物です。 間違いなく天才ですが、決して頭だけの人ではなく、 身体で理解しようとする部分はシンパシーを感じます。
 
━━━ 役作りをするうえで苦労したことや取り組んでいることがあれば教えてください
今まさに苦労している最中ですが、とにかくその人物について理解を深める作業は本番までやり続けると思います。なにより自分と通ずるところを見つけ、その核となる部分を大切に自分にしかできない南方熊楠を演じたいです。
 
━━━ 昔の偉人と一人会えるなら誰とあってどんなことを話したいですか?
もちろん、南方熊楠に会ってみたいです。 調べれば調べるほど興味が湧くものです。 南方熊楠は資料や文献は山ほどあるのですが、 ほとんど写真しか残っておらず15秒程度の動画を見つけたのです がほとんど動いていなくて、どんな声でどんな歩き方で、 どんな風に人と接するのか、とにかく知りたい。そして今、 現代社会をみてなにを思うのか尋ねてみたいです。





谷口さん演じる南方熊楠って?

肩書がなくては己が何なのかわからんような阿呆共の仲間になることはない

 
 
世界に誇る日本の学者
 世界的博物学者であり、植物学者。菌類学者としては粘菌の研究で知られている。多方面にわたる研究業績は英国科学専門誌「ネイチャー」などに多数掲載され、「日本にミナカタあり」といわれたほどである。鎮守の森を守るべく環境保護運動にも取り組んだ自然保護活動家としても知られる。
 
 
神童であり歩く百科事典
子供の頃から驚異的な記憶力を持つ神童だったという彼は、常軌を逸した読書家でもあり、蔵書の豊富な家で100冊を越える本を見せてもらい、それを家に帰って記憶から書写したという逸話もある。語学に関しても英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ラテン語、スペイン語に長けていた他、漢文の読解力も高く、非常に博識なことから「歩く百科事典」と呼ばれていた。
 

 


■谷口界
幼い頃より器械体操を学び、20歳の時に独学で大道芸を始めた後に「沢入国際サーカス学校」にて逆立ち芸やジャグリングを学ぶ。在学中に『東京国際フール祭』『勝ってたまるか剣振丸』等の公演に参加したことから舞台やダンスに興味を持ち、2012年「舞台芸術の学校P.A.I.」に入学。2年間コンテンポラリーダンスや舞台演出を学ぶ。現在はフリーのパフォーマーとして活動する傍ら、小池博史ブリッジプロジェクト『銀河鉄道』や森山開次『サーカス』にも参加するなど、大道芸から舞台まで幅広く活躍中。