Page2-4.出演者紹介    荒木亜矢子 - Ayako Araki -

世界会議が出来るまで、page2では出演者の紹介をいたします。
 4人目は荒木亜矢子さん。世界会議ではジャンヌ・ダルクの役をつとめます。 













インタビュー

 

━━━ ダンスをはじめたきっかけはなんですか
はっきりとしたキッカケがあるわけではないのですが、 小学生の頃、海外に住んでいたことがあるんですけど、 その時に絵本とか映画や歌が私の語学の源でした。 舞台を観ることもその中の1つで、なので、親の影響ですね。 目の前で実際に繰り広げられる世界に誠実さとリアリティを感じた んです。
帰国後、猛烈な熱意と共に中学から演劇部に入って今に至ります。 ただ、 人前で何かをすることが苦手な私が何故この道を選んでいるのかは 未だに謎で、しいて言うならば、憧れですかね。
 
━━━ 小池作品の魅力について教えてください
舞台上の全てのパーツがパズルの様にパチリとハマっていくところ 。パフォーマーの動きやセリフだけでなく、光や音、オブジェ、 映像などそれぞれの要素が集まって1つのモノを創り出していると いう感覚がとても強いです。 その決まりきった世界の中で自由と余白を見つけてどう遊ぶかがパ フォーマーは問われているような気がします。
 
━━━ 演じる役の偉人についてどう思いますか
ジャンヌ・ダルクは昔、アヌイの『ひばり』 という作品を見てからとても魅かれていた役の1つです。ただ、 いざやるとなると彼女が起こした事象があまりにも神がかっていて 、そんな少女と自分がどのように繋がったらいいのだろう… と奮闘中です。いかんせん、 残っているのは想像で描かれた絵や像、 後は少しの資料しかないのです。。とは言え、神のお告げを聞き、 魔女として火炙りの刑に処せられた彼女も人の子です。 何が彼女を突き動かしていたのか、、 私の中にあるジャンヌなるモノを拾い集める日々です。
 





荒木さん演じるジャンヌ・ダルクって?

私以外にこの国を救えるものはありません。

 
 
カトリック協会の聖女
ジャンヌは現在のフランス東部に、農夫の娘として生まれたが、12歳ごろに初めて「神の声」を聴く。大天使ミシェル、聖カトリーヌ、聖マルグリットの姿を幻視し、イングランド軍を駆逐して王太子をランスへと連れて行きフランス王位に就かしめよという「声」を聴いたという。その後、イングランド王国との「百年戦争」にてフランスの国民的英雄となり、カトリック教会の聖女(聖人)と呼ばれた。
 
ジャンヌ・ダルクの処刑
イングランド軍の捕虜となり、ルーアンにて異端裁判にかけられ、火刑を宣言される。理由は「お告げ」をしたのがキリスト教以外のものである可能性、そして男装したことであるが、その裁判も担当の聖職者が文字を読めないジャンヌに対して偽造した宣誓書に罪を認めさせるようなサインをさせたと言われている。
 

 


■荒木亜矢子
早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。P.A.I.にて学んだ後、2009〜2012年の解散までパパ・タラフマラに所属。現在はフリー。近年の主な出演作品にCHAiroiPLIN『FRIEND』『三文オペラ』、小池博史ブリッジプロジェクト『注文の多い料理店』、せんがわシアター121『オズのまほうつかい』などがある。身体表現をベースにした演劇的作品が多い一方で、映像や声の出演でも活動の場を広げている。