風の又三郎

イントロダクション

小池博史ブリッジプロジェクト「風の又三郎2016」とは。
「小池博史ブリッジプロジェクト」が進める宮沢賢治シリーズの第3弾であり、最後の宮沢賢治童話をモチーフにした作品。「動物と人間」の関係に焦点をあてた『注文の多い料理店』、「死者と生者」という視点から創り上げた『銀河鉄道』に続き、創作された。
 「かぜのまたさぶろう」にはふたつのバージョンがある。又三郎という名の転校生の、一般によく知られた物語が「風の又三郎」。もうひとつは風の精としての又三郎をモチーフとした「風野又三郎」だ。文字通り風と野の又三郎が描かれている。 「小池博史ブリッジプロジェクト」版「風の又三郎」では、小学校を舞台に繰り広げられるユーモア溢れた「風の又三郎」と、野原、野生、野獣…と言った原初的なエネルギー体に繋がる「風野又三郎」の、双方の世界観を描きつつ、人間とはなにか? ヒトはどこから来てどこへ行くのか?という根源性を強く訴える作品である。つまり大地と風の力をきちんと受け止めて生きる人こそ、野のなかではじめて未来を見ることができるのだ、という宮沢賢治と小池博史の発する強いメッセージが見る者の心を射抜く。

「風の又三郎-Odyssey of Wind-」について
本作は、「風の又三郎」「風野又三郎」を原作としつつ、小池博史が、又三郎や風の精たちを通して自然と人との関係を描き、東日本大震災と福島第一原発事故のあった「3・11」後の世界を見つめ直す作品として再構築した。 小池は「これまでの社会は見えないものを切り捨ててきた。見えない風を舞台で可視化することで、何が見えてくるのか、頭で考えるのではなく“感じて”ほしい」と話す。

フォト・ムービー

参加アーティスト

出演者

清水寛二

観世流シテ方/公益社団法人銕仙会理事/沖縄県立芸術大学非常勤講師 1953年奈良県生まれ。早稲田大学教育学部卒。早稲田大学在学中に山本順之の指導を受け、銕仙会に入門。故観世寿夫、故八世観世銕之丞、九世観世銕之丞に師事する。 西村高夫と共宰の「響の会」、銕仙会公演などで古典曲の上演を続ける一方、故多田富雄氏作の新作能 『一石仙人』『沖縄残月記』『長崎の聖母』などの演出、シテをつとめる。 現代劇、ダンスなど他の表現分野との共同舞台や、琉球の組踊、中国の昆劇、インドのクーリヤッタムなど、他の伝統芸能と共同での舞台作りにも取り組んでいる。

松島誠

1983年から2006年までの23年間パパ・タラフマラに在籍。パパ・タラフマラのほぼ全ての作品にメイン・パフォーマー、美術家として参加。2006年9月退団。1995年よりソロ活動を開始。「ココロミノココロ」が信条のマルチアーティスト。作品は演劇、ダンスの枠にとらわれず、その興味の赴くまま、美術、オブジェ、VOICE、身体表現、演出、ミュージカル、CMの振付けと、フィールドを拡大。1年の半分を海外で過ごす旅芸人。最近は特に濃密な1対1のコラボレーションに力を注いでいる。

小谷野哲郎

東海大学音楽学課程在学中よりサウンドスケープ研究の傍らバリ舞踊を始める。 1995年よりインドネシア政府給費留学生としてインドネシア国立芸術高等学院に留学。 学外でも現代バリ舞踊界最高の舞踊家達に師事し、舞踊技術と同時に精神的哲学的影響も強く受ける。2006年、Asian Cultural Councilの助成によりアメリカに滞在。パパ・タラフマラ作品では「ガリバー&スウィフト」「パンク・ドンキホーテ」「白雪姫」に、小池博史ブリッジプロジェクト「注文の多い料理店」出演。

谷口 界

1987年生まれ。20歳より独学で大道芸を始める。2010年大阪エンタフェスパフォーマーライセンス取得。その後、沢入国際サーカス学校に入学。2年間逆立ち芸を中心にアクロバット、ジャグリング等を学ぶ。コンテンポラリーダンス、舞台に興味を持ち、「舞台芸術の学校」に入学。2012年少人数サーカス集団「イル・スペオピーレ」の立ち上げにパフォーマーとして参加、翌年東京都ヘブンアーティストパフォーマーライセンス取得。個人でもプロの大道芸人として、東京を中心に全国各地で活動中。

立本 夏山

1982年静岡県生まれ。 18歳にて文学座演劇研究所に入所。流山児☆事務所、俳優座演劇研究所を経て重力/Note、新宿梁山泊、燐光群などの作品に出演。2014年Arts Chiyoda 3331 千代田芸術祭にて伊藤 千枝賞受賞。2016年7月アヴィニヨン演劇祭にてアンジェリカ•リデル新作に出演。

松縄 春香

多摩美術大学で現代美術に触れる。2011年大学卒業後、演出家小池博史の舞台芸術の学校に入所。舞台やギャラリーでのパフォーマンス、ライブペインティングなどの発表を行う。近年は、長野県や埼玉県秩父など自然の豊かな地で身体を通じた創作や地域の人との交流にも興味を持ち取り組んでいる。

中村明一(尺八)

作曲家。尺八演奏家。バークリー音楽大学、ニューイングランド音楽院大学院で作曲を学ぶ。 自ら開発した方法による循環呼吸(吹きながら同時に息を吸い、息継ぎなしに吹き続ける技術)を自在に操る尺八奏者。虚無僧に伝わる尺八古典曲の採集・分析・演奏をライフワークとしつつ、ロック、ジャズ、現代音楽、即興演奏、コラボレイション等に幅広く活躍。演奏活動の傍ら作曲にも意欲的に取り組みNHK等多方面から委嘱作品多数。文化庁芸術祭賞等受賞多数。著書『倍音』(春秋社)他。 第 18 回文化庁舞台芸術創作奨励賞。 洗足学園音楽大学大学院、桐朋学園芸術短期大学講師。日本現代音楽協会会員。

下町兄弟(ジャンベ)

1963年11月1日東京下町出身。サウンド・プロデューサー/ソングライターとして多数アーティストへのトラック・メイキングや楽曲提供を行う。ラップ・パフォーマー/djembeプレイヤーとして下町兄弟を名義に活動。SHIBAURARECORDS(since 1992)を主催しカタログを発表。同時にメジャーレコード会社からも多数タイトルを発表。アニメ『とっとこハム太郎』劇場版や『ドンキーコング』では声優としても起用、舞台『百年の孤独』(パパ・タラフマラ)公演や映画『さよならの請求書』(監督:岸建太郎)に出演。NHK教育番組や民放こども番組の作品等多く手がける。2008年北京オリンピックに向けた楽曲『1』では中国人ラッパーからの呼びかけで世界12カ国のアーティストによる共演を日本から代表して参加。現在レンボータウンFM79.2mhz「Old School Jam」レギュラー番組出演中。

スタッフ

演出・脚本・振付・構成

 小池博史

舞台美術

鈴木康広

作曲

菅谷昌弘、中村明一

衣装

浜井弘治

映像

飯名尚人

照明

上川真由美

小道具

五十嵐彩乃

音響

印南昭太朗

音楽プラン

小池博史

衣装アシスタント

岡田三千代

演出助手

松縄春香

舞台監督

中原和樹

舞台監督

吉田誠

宣伝写真

小池博史

公演情報

【現在公演予定はありません】

再演履歴

2016年10月〜11月 共同制作『 風の又三郎2016 -Odyssey of Wind- 』全国ツアー
     (長野)長野市芸術館 小ホールB
     (東京)パルテノン多摩 小ホール
     (長野)茅野市民館 マルチホール
     (宮城)日立システムズホール仙台 シアターホール
2015年3月『風の又三郎』…(沖縄)南城市文化センターつきしろ広場(野外公演)
2014年10月『風の又三郎-Odyssey of Wind-』…(東京)吉祥寺シアター
2014年10月『風の又三郎-Odyssey of Wind-』…(千葉)流山市文化会館