マハーバーラタ3

イントロダクション

マハーバーラタ 第3部/クルクシュートラの戦い
2016年 インドネシアにて創作

同じ血筋を引くバラタ族の子孫、パンドゥ家とクル家はその王位を巡って対立を深め、サイコロ賭博事件を契機にその溝はもはや埋められないほど深いものとなってゆく。13年間に渡る森の中での逃亡生活を強いられたパンドゥ家の5王子は王国奪還を求め、ついに戦いの火蓋が落とされることとなる。ドリタラーシュトラ王も、自身の息子らが突入してゆくその戦いをもはや止めることができない。
マハーバーラタ第3部では、マハーバーラタの中で最も重要な章の一つとされるバガヴァッド・ギーター、そしてクルクシュートラの戦いへ突入する様を描く。

【小池博史コメント】
人間はどこまで行っても未完成な生き物だ。そしてその未完成ゆえに、今では種の存続すら可能かどうかが問われる事態にまで至っている。が、そんな状態になってすら、目先の利益に懸命に走る。愚かしさを超えて滑稽だが、この滑稽さは笑って済ませられる代物ではなく、きわめて奇怪な様相を纏って危険極まりない。適者生存が世の定めなら人類はきっと適者として生き残れまい。今よりはるかに社会性を増し、個ではなく総体としての人類の視点を持たない限り、一方的に破壊は進行するだろう。
 少なくとも私たちが、人類を最も優れた生き物だと考えるようになる以前、人は人を相対的に見る別の視点を持っていた。それが神話となって形をなした。数千年も前に書かれた「マハーバーラタ」もそのひとつだ。この物語の優れた点は滅亡をテーマにしていること。神々の物語に始まって破滅へと至る。
 今回は戦争の章である。

フォト・ムービー

参加アーティスト

出演者

小谷野哲郎

東海大学音楽学課程在学中よりサウンドスケープ研究の傍らバリ舞踊を始める。 1995年よりインドネシア政府給費留学生としてインドネシア国立芸術高等学院に留学。 学外でも現代バリ舞踊界最高の舞踊家達に師事し、舞踊技術と同時に精神的哲学的影響も強く受ける。2006年、Asian Cultural Councilの助成によりアメリカに滞在。パパ・タラフマラ作品では「ガリバー&スウィフト」「パンク・ドンキホーテ」「白雪姫」に、小池博史ブリッジプロジェクト「注文の多い料理店」「風の又三郎」出演。2013年の「マハーバーラタ」第1章、2014年の「マハーバーラタ」第2章にも出演。

白井さち子

7歳よりクラシックバレエを始める。82年より6年間橘バレエ学校に在籍。牧阿佐美に師事。日本女子体育短期大学舞踊コース卒。在籍中、太田順造にパントマイムを師事。89年よりパパ・タラフマラに参加。以降パパ・タラフマラのほぼ全作品に出演。後進のパフォーマーのダンス指導にもあたる。パパ・タラフマラ作品のメインパフォーマーのひとりとして活躍。バレエ講師としても精力的に活動。小池博史ブリッジプロジェクトの「銀河鉄道」、2013年の「マハーバーラタ」第1章、2014年の「マハーバーラタ」第2章にも出演。

グナワン・マリヤント

スーリョ・プルノモ

サンディデア・チャハヨ・ナルパティ

ワンギ・インドリア

リヨ・トゥルス・ペルナンド

カーロン・マトバト

リー・スイ・キョン

マレーシアでバレエとコンテンポラリーダンスを学び、1995年に「舞踏」と瞑想と禅の哲学を融合したマレーシア唯一の「舞踏」カンパニーであるニョバ・カン ダンスカンパニーを設立した。チョー・テカンの「ジュニアホワイト」、ジュディマル・モンフィルの「門限」他多数出演。2000年のミュージカル「シッダールタ」では振付けを担当し南アフリカツアーを行なう。2001年にはアメリカのシアトルのインターナショナルアーティストプログラムに招待されるなど、世界各地で演じることで新たな境地を開き続けている。2013年の「マハーバーラタ」第1章、2014年の「マハーバーラタ」第2章にも出演。

スタッフ

演出/脚本

小池博史

公演情報

【再演の予定はありません】

再演履歴

・2016年9月 アジアツアー
・・・ジョグジャカルタ タマン ブダヤ ジョグジャカルタ
・・・ジャカルタ タマン イスマイル マルズキ(TIMホール)