世界会議

イントロダクション

世界を論じる会議を開く。が、これは亡霊による言葉の少ない会議。

ディエゴ・リベラというメキシコの壁画家を知っているだろうか? リベラはフリーダ・カーロの夫で、彼女を苦しめた放蕩男としても知られる。ぼくはそんな男の画が大好きだ。彼の画は聖俗、生死が一体化しながら、ニタリと笑える高みに達している。この作品はリベラへのオマージュではまったくないけれど、あの、歴史的断層のない(と感じられる)国の感覚はきわめて大切だと思っている。生きた者も死んだ者も一緒くたにして、時間と空間を見通す感覚が彼(か)の国にはある。滑稽だ。笑っちゃえるし、グロテスクで情けない。

ぼくは亡霊を通して現在を見たいと思った。いかにおかしく、いかに悲しく、ネジがひん曲がって言葉が軽くなってしまっているか。
悲しくも情けなくも楽しくも、そうでありながら格好よくもある「世界会議」。
ピーヒョロロ。
                                    演出家 小池博史

フォト・ムービー

参加アーティスト

出演者

清水寛二

能役者/銕仙会/東京藝術大学非常勤講師 1953年奈良県生。早稲田大学教育学部卒。早稲田大学在学中に山本順之の指導を受け、銕仙会に入門。故観世寿夫、故八世観世銕之丞、九世観世銕之丞に師事する。西村高夫と共宰の「響の会」、銕仙会公演などで古典曲の上演を続ける一方、故多田富雄氏作の新作能 『一石仙人』『沖縄残月記』『長崎の聖母』などの演出、シテをつとめる。現代劇、ダンスなど他の表現分野との共同舞台や、琉球の組踊、中国の昆劇、インドのクーリヤッタムなど、他の伝統芸能と共同での舞台作りにも取り組んでいる。

松島誠

1983年から2006年までの23年間パパ・タラフマラに在籍。パパ・タラフマラのほぼ全ての作品にメイン・パフォーマー、美術家として参加。2006年9月退団。1995年よりソロ活動を開始。「ココロミノココロ」が信条のマルチアーティスト。作品は演劇、ダンスの枠にとらわれず、その興味の赴くまま、美術、オブジェ、VOICE、身体表現、演出、ミュージカル、CMの振付けと、フィールドを拡大。1年の半分を海外で過ごす旅芸人。最近は特に濃密な1対1のコラボレーションに力を注いでいる。

白井さちこ

7歳よりクラシックバレエを始める。82年より6年間橘バレエ学校に在籍。牧阿佐美に師事。日本女子体育短期大学舞踊コース卒。在籍中、太田順造にパントマイムを師事。89年よりパパ・タラフマラに参加。以降パパ・タラフマラのほぼ全作品に出演。パパ・タラフマラ作品のメインパフォーマーのひとりとして活躍。ダンス講師としても精力的に活動。小池博史ブリッジプロジェクトの「銀河鉄道」、一連の「マハーバーラタ」2013年の第1章(カンボジア)、2014年の第2章(インド)2015年の第2.5章(東京)、2016年第3章(インドネシア)にも出演。

荒木亜矢子

早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。P.A.I.にて学んだ後、2009〜2012年の解散までパパ・タラフマラに所属。現在はフリー。近年の主な出演作品にCHAiroiPLIN『FRIEND』『三文オペラ』、小池博史ブリッジプロジェクト『注文の多い料理店』、せんがわシアター121『オズのまほうつかい』などがある。身体表現をベースにした演劇的作品が多い一方で、映像や声の出演でも活動の場を広げている。

谷口界

幼い頃より器械体操を学び、20歳の時に独学で大道芸を始めた後に「沢入国際サーカス学校」にて逆立ち芸やジャグリングを学ぶ。在学中に『東京国際フール祭』『勝ってたまるか剣振丸』等の公演に参加したことから舞台やダンスに興味を持ち、2012年「舞台芸術の学校P.A.I.」に入学。2年間コンテンポラリーダンスや舞台演出を学ぶ。現在はフリーのパフォーマーとして活動する傍ら、小池博史ブリッジプロジェクト『銀河鉄道』や森山開次『サーカス』にも参加するなど、大道芸から舞台まで幅広く活躍中。

吉澤慎吾

1990年5月25日生まれ、26歳。 マレビトの会プロジェクトメンバー。Integrated Dance Company 響-Kyoカンパニーメンバー 立教大学入学後、演劇や身体表現について本格的に学び始め在学中に教授を務めていた世界的ダンサー勅使川原三郎、劇作家でマレビトの会を主宰する松田正隆に出会い、その後の方向性に多大な影響を受ける。卒業後はダンサー及び俳優として活動し、勅使川原三郎・小池博史・近藤良平・Alessio Silvestrin・篠崎由紀子&Heine Avdal・長谷川寧・大橋可也・四戸賢治など気鋭振付家の国内外作品に出演。海外でもこれまでに5カ国6都市においてのパフォーマンスに参加。演劇・ダンスなど既存ジャンルにとらわれない自身の表現を模索している。

立本夏山

1982年静岡県生まれ。 18歳にて文学座演劇研究所に入所。流山児☆事務所、俳優座演劇研究所を経て重力/Note、新宿梁山泊、燐光群などの作品に出演。2014年Arts Chiyoda 3331 千代田芸術祭にて伊藤 千枝賞受賞。2016年7月アヴィニヨン演劇祭にてアンジェリカ•リデル新作に出演。小池博史ブリッジプロジェクトの「風の又三郎2016 ODYSSEY OF WIND」にも出演。

太田豊(邦楽)

音楽家・雅楽演奏家 雅楽演奏家として笛・琵琶・左舞を専門とし、国内外での雅楽公演に出演。笛・左舞を元宮内庁式部職楽部首席楽長安齋省吾氏に師事。 また音楽家として笛、サックス、ギター、サンプラーなど様々な楽器を用いて舞台芸術のための音楽を制作し、多種多様なアーティストと共演。 その他、北陸新幹線新高岡駅発車メロディーをおりん(仏具)を用いて制作するなど、和洋のハザマで多岐に渡って活動中。東京藝術大学邦楽科卒業。

下町兄弟(ジャンベ)

サウンド・プロデューサー/ソングライターとして多数アーティストへのトラック・メイキングや楽曲提供を行う(BANANA ICE)。ラップ・パフォーマー/djembeプレイヤーとして下町兄弟を名義に活動。SHIBAURARECORDS(since 1992)を主催しオリジナル作品を発表。パパタラフマラ舞台『百年の孤独~Heart Of Gold』の出演をきっかけに、小池博史作品には『シンデレラ』『注文の多い料理店』『風の又三郎』『マハーバーラタ』に参加している。

徳久ウィリアム

声を使った音楽的表現で、ヒトのココロと身体と、自然の原理・原則の体現を志向するボイスパフォーマー。ホーメイ、デスボイス、独自のノイズボイスまで、特殊発声を得意とする。声のレクチャーにも力を入れている。

スタッフ

演出・脚本・振付・構成

 小池博史

舞台美術

栗林隆

作曲

太田豊

衣装

浜井弘治

映像

飯名尚人

照明

上川真由美

小道具

森聖一郎

音響

印南昭太朗

音楽プラン

小池博史

舞台監督

中原和樹

演出助手

松縄春香

宣伝美術

阿部海太

宣伝美術

阿部航太

宣伝写真

小池博史

舞台監督

吉田誠

助成

文化庁文化芸術振興費補助金、企業メセナ協議会

協力

アワガミファクトリー、流山市生涯学習センター(流山エルズ)指定管理者アクティオ株式会社、 株式会社うるとらはまいデザイン事務所、SHIBAURA RECORDS、(公財)セゾン文化財団、Office KOIKE

提携

公益財団法人武蔵野文化事業団

公演情報

【現在再演の予定はありません】

再演履歴

・2017年1月 『世界会議』・・・(東京)吉祥寺シアター