多賀谷まつりか
演出助手 Asistant Director
舞台芸術の学校(P.A.I.)「からだをとりもどすスキルアッププログラム」受講生。踊るのは好きですがカタカナは苦手です。3月には学校の卒業公演もあるのでぜひ見に来てください〜!
1991年広島県生まれ。B型。ダンスをやったりお芝居をやったりしながらすくすく育つ。身長141cm。大学卒業後P.A.I.に入学。
新人演出助手まつりかがいく!
「あの、マハーバーラタって、なんですか?」
このたび演出助手をつとめることになりました新人のまつりかです!
よろしくおねがいします!
と、元気よく挨拶をしてみたものの、実は私、マハーバーラタのこと、何にも知りません。
マハ?マハなんだって・・・?(そもそも読めない)これはやばい!
よし!こんなときはググろう!お、ウィキペディアに載ってるぞ。よっこらしょっと
『マハーバーラタ』(サンスクリット語:महाभारतम् Mahābhārata)は、古代インドの宗教的、哲学的、神話的叙事詩。ヒンドゥー教の聖典のうちでも重視されるものの1つで、グプタ朝の頃に・・・
やばい!ますますわからない!
小池先生に聞いてみよう
これは誰か、知っている人に聞くしかない!
そんなところに小池博史ブリッジプロジェクトのマハーバーラタプロジェクトに
第1章から出演されている小谷野さんが・・・
小谷野「じゃあ、教えてあげるよ〜」
まつりか「ほんとですか・・・!ありがとうございます!!!涙」
ま「あの、マハーバーラタってなんですか?」
※落ち着いて話を聞くために着席しました。
小谷野「マハーバーラタっていうのはね、むかーし昔、インドでできたとっても長〜いお話なんだよ」
まつりか「へぇーーー」
小谷野「世界一長いお話とも言われていて、今から5000年ぐらい前に本当にあった出来事を元にしているという説もあるんだよ!!!」
小谷野「書いたのは、ヴィヤーサという人だと言われているんだけど、その人が語ったことをガネーシャっていう神様が書きとめたと言われているんだ。ガネーシャしってる?」
まつりか「知りません・・・」
小谷野「ガネーシャだよ、頭が象のやつ。」
ガネーシャ(神様)
まつりか「ますます謎が深まってしまいました・・・」
小谷野「え!そうかぁ、それはこまったなぁ笑」
摩訶不思議、マハーバーラタ!
小谷野「あとね、”マハーバーラタ”って ”マハー”と”バーラタ”っていう二つの単語なんだけど、」
まつりか「ほほう!」
小谷野「"バーラタ"っていうのはバーラタ一族のお話っていう意味なんだよ。」
まつりか「なるほど!"多賀谷さんち"みたいな感じですか?」
小谷野「うーん、まぁそうとも言えるけど、今のインドも"バーラタ族"の国であるという歴史観を表明しているんだ。だから、作品の中にバーラタさんは出てきません笑」
まつりか「ほぇぇぇぇ」
小谷野「んで、"マハー"っていうのは、『大きな』とか『偉大な』とか、そういう意味で、よくほら!"摩訶不思議(まかふしぎ)"とかっていうでしょ?あの"マカ"と"マハー"は同じ意味なの。」
まつりか「えーーーー!!!」
小谷野「摩訶不思議っていうのは『すげーふしぎ』って意味でしょ。」
まつりか「ふんふん」
小谷野「だから、マハーバーラタは"すげーバーラタ族"っていう意味。(ちょっと違うけど)」
まつりか「なるほどー!」
小谷野「ちなみに、マハーバーラタって中国語で書くと"摩訶婆羅多"になります。スマホとかパソコンで検索すると出てくる事もあるよ。」
まつりか「(やってみる)・・・本当だ!iPhoneで検索したらでてきたー!すごーい!」
小谷野「ふふふふふ」
(※正しくは、「偉大なバラータラ族の物語」と言う意味です。)
まつりか「んで、結局マハーバーラタってどういうお話なんですか?」
小谷野「えっとね、戦争のお話なんだ。」
まつりか「へぇーーー!詳しく教えてください!!」
小谷野「おっと、稽古が再開しちゃう!この続きはまた今度ね!」
まつりか「えー!きになるー!きになりますー!」
小谷野「次は、どういう戦争なのかっていうところを教えてあげようっ」
まつりか「楽しみですー!」
次回へつづく→
今回答えてくれた人
小谷野哲郎さん
バリ舞踊家・パフォーマー
東海大学音楽学課程在学中よりサウンドスケープ研究の傍らバリ舞踊を始める。 1995年よりインドネシア政府給費留学生としてインドネシア国立芸術高等学院に留学。 学外でも現代バリ舞踊界最高の舞踊家達に師事し、舞踊技術と同時に精神的哲学的影響も強く受ける。2006年、Asian Cultural Councilの助成によりアメリカに滞在。パパ・タラフマラ作品では「ガリバー&スウィフト」「パンク・ドンキホーテ」「白雪姫」に、小池博史ブリッジプロジェクト「注文の多い料理店」「風の又三郎」出演。2013年の「マハーバーラタ」第1章、2014年の「マハーバーラタ」第2章にも出演。