その4!!!! 1ページ目

多賀谷まつりか

演出助手 Asistant Director


舞台芸術の学校(P.A.I.)「からだをとりもどすスキルアッププログラム」受講生。踊るのは好きですがカタカナは苦手です。3月には学校の卒業公演もあるのでぜひ見に来てください〜!

1991年広島県生まれ。B型。ダンスをやったりお芝居をやったりしながらすくすく育つ。身長141cm。大学卒業後P.A.I.に入学。

 

 

演出助手まつりかは家系図を手に入れた!


新人演出助手まつりかです!連載4回目!板についてきました。

 

こんにちは!演出助手まつりかです!連載第4回目となりました!そして髪の毛を切ってこけしみたいになっちゃいました!
 
今日はねこさんと二人で頑張ります・・・!

 

 

 

 
 
 
 
 
 
・・・はい。  
 
 
 

前回は、先輩演出助手なわさんに家系図をかいてもらって、登場人物の紹介をしてもらいました!
 
 
しかし、たくさん登場人物がいることはわかったけど・・・
 
 
 
 
 

 
 
で?なんだっけ?
 
 
 

って感じになってしまったので、一旦整理したいとおもいます!

 

 

 
 

ざっくり言うと 

 

マハーバーラタとは・・・

 

・クル家とパーンドゥ家の戦争のおはなし
・クル家とパーンドゥ家はいとこ同士
・クル家の人たちは全部で100人くらいいる
・パーンドゥ家の人たちは5人兄弟と妻がひとり
・クル家のメンバーのなかに、パーンドゥ兄弟のお兄さんがいる
・クル家の人たちがインチキをしてパーンドゥ家のひとたちをおとしめてしまうらしい
 

 

でも、なんでクル家のひとたちと、パーンドゥ家の人たちは戦うことになってしまったんだろう・・・?

ここまできたら、もっと詳しく知りたくなってきたなぁ・・・
 
と、稽古場をうろうろしていると

出演者のひとり、谷口界さんを発見!

 

 
 
 
 

まつりか「界さーん!ごはん食べてるところをすみませ〜ん!」
 
谷口界さん(以降:界さん)「うわっ!おかっぱ!」
 
まつりか「おかっぱです!!!」
 
界さん「どしたん?」
 

 
 

まつりか「こないだ、なわさんに家系図をかいてもらいながら、クル家とパンドゥー家のことを教えてもらったんですけど」
 
界さん「あぁ、なんか、小谷野さんにも教えてもらってたよね?」
 
まつりか「そうなんですが、そもそもなんでクル家の人たちとパーンドゥ家の人たちは戦争をすることになってしまったのか、ききそびれてしまって・・・、界さん知ってますか??」
 
界さん「しってるよー!おしえよか?」
 
まつりか「わーい!ありがとうございます!急にカッコよく見えてきました!!!」
 

 

 

というわけで、今度はかっこいい界さんが教えてくれることになりました!


   

 

界さん「んで、どこまでわかってる?」
 
 

まつりか「ドリタラーシュトラっていう目の見えないお兄さんと、パーンドゥっていう素敵な弟がいて、お兄さんは目が見えないからパーンドゥが王様になったんだけど、呪いで亡くなってしまう、っていうところまで、です!」

 
 

 界さん「そうそう、そんでな、パーンドゥが亡くなった時、子供たちはまだ小さかったから結局ドリタラーシュトラが王様になんねん。」

 

まつりか「そうなんですね!」

 

界さん「そう。でもそうするとパーンドゥの息子たちもドリタラーシュトラの息子たちも”王様の息子”ってことになってしまうでしょ?で、”んじゃ誰が次、王様になんねん?”って話になっちゃったわけ。」
 
まつりか「あー!なんかありがちな展開ですね!」

 

 

界さん「ドリタラーシュトラの長男のドゥルヨーダナは、もともとドリタラーシュトラが長男なんだから王様になる権利は息子の自分が持ってるはず!っておもってる。」
 
まつりか「まぁ、そうですよねぇ。」

 

界さん「でも、パーンドゥの5人の息子たちは小さい時から何ていうかキラキラしてて、強くて人気者ってかんじでな。ドゥルヨーダナはなんやかんやでいつも彼らに負かされてしまうから、ずっと目の上のたんこぶみたいに思ってたわけよ。」
 
まつりか「あららら。」

 

 
 

 

界さん「街の人たちもみんな、パーンドゥ家のキラキラ息子が王様になったらいいよ!って言ってね、ドゥルヨーダナは悔しさと憎しみでいっぱいになってしまうという。」
 
まつりか「まぶしかったんですね・・・」
 
界さん「そんでついにドゥルヨーダナがパーンドゥ家の人達を家ごと燃やして殺そうとすんねん。」
 
まつりか「殺人事件じゃないですか!」
 
界さん「間一髪のところでパーンドゥ5兄弟はなんとか逃げ出して殺人計画は未遂に終わるんやけどな。」
 
まつりか「かなりこじらせてますね・・・」
 

界さん「そんな中、盲目のドリタラーシュトラ王はすごく心の優しい人やったから、甥っ子たちの事も愛していて、長男のユディシュティラが大きくなった時に、仲良くしなさいねっていって国土を半分わけ与えるわけ。」
 
まつりか「うわー!嫌な予感!」
 
界さん「そやねん、ドゥルヨーダナが『とーさん、何余計なことしてくれてんねん!』っていってな」
 
まつりか「あらぁ・・・」

界さん「しかもが、その分け与えられた土地をパーンドゥのキラキラ息子たちが見事に繁栄させてしまって、いよいよドゥルヨーダナたちは『キー!悔しい!もともと俺らのものなに!なんとしてもとりかえしちゃる!』ってなちゃうのよ。」
 
まつりか「うぉぉぉ」
 
界さん「でもパーンドゥ家の王子たちは強くて力では敵わないって分かってるから、シャクニっていうおじさんと一緒にイカサマ賭博をしかけて、全部だまし取っちゃうのね。それが”サイコロ賭博事件”。」
 
まつりか「あーあ・・・」  

アンクル(おじさん)シャクニ

サイコロ賭博の名手↑

界さん「そん時に、積年の恨みっ!てかんじでドゥルヨーダナと次男のドゥフシャーサナがかなり非道い仕打ちをしてしまって、そこから憎しみの連鎖が生まれて、最終的に大戦争に発展してしまうんやな。」
 
まつりか「ドゥルヨーダナとドゥフシャーサナ・・・残念な兄弟ですね・・・」
 
界さん「まぁ、パーンドゥ家の王子さまたちは神様の子供やけど、ドリタラーシュトラの息子たちはギーっていうバターみたいなやつの瓶からとびだしてきてるからね笑」
 
まつりか「あ!その話、前回なわさんもしていて気になっていました!」
 
界さん「結構えぐいよ笑」
 
まつりか「聞きたいです!」

 
 

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話を聞いた人

多賀谷まつりか

演出助手 Asistant Director


舞台芸術の学校(P.A.I.)「からだをとりもどすスキルアッププログラム」受講生。踊るのは好きですがカタカナは苦手です。3月には学校の卒業公演もあるのでぜひ見に来てください〜!

1991年広島県生まれ。B型。ダンスをやったりお芝居をやったりしながらすくすく育つ。身長141cm。大学卒業後P.A.I.に入学。

 

今回答えてくれた人

谷口 界さん

アクロバットパフォーマー


幼い頃より器械体操を学び、20歳の時に独学で大道芸を始めた後に「沢入国際サーカス学校」にて逆立ち芸やジャグリングを学ぶ。在学中に舞台公演に参加したことから興味を持ち、2012年「舞台芸術の学校P.A.I.」に入学。2年間コンテンポラリーダンスや舞台演出を学ぶ。現在はフリーのパフォーマーとして活動する傍ら、小池博史ブリッジプロジェクト『銀河鉄道』『風の又三郎』ツアーにも参加するなど、大道芸から舞台まで幅広く活躍。 2013年に結成されたサーカスカンパニー「イル・スペオピーレ」の旗揚げメンバーでもある。