その5!!!! 4ページ目
いよいよ決戦間近!パーンドゥ家の王子たちはどうなっちゃうの?!
5人の妻、ドラウパディが美人すぎた
小谷野「13年目、パーンドゥ家の兄弟たちは、それぞれ変装して1年を粛々とすごすはずだったんだけど・・・」
まつりか「えっ、どうなっちゃうの?!」
小谷野「お妃様の女中に変装していた絶世の美女、ドラウパディがねやらかしちゃうんですよ。」
まつりか「えーー!」
小谷野「13年目がもうすぐ終わるっていう頃に、このマッツャ国の王妃の兄で、ものすごく人気のある武将のキーチャカっていう人がね、ドラウパディに一目惚れしてしまって、強引に誘惑してくるようになってしまうんです。ドラウパディはのらりくらりかわすんだけど、いよいよ迫られてしまって、困ったドラウパディはビーマにそのことを相談するのね。」
まつりか「ドラウパディとしては、イケメンも強メンもよりどりみどりの夫が5人もいますもんねぇ。」
小谷野「しかも身分隠さなくちゃいけないしね。」
まつりか「あ、そうだった。」
人気のあった武将 キーチャカ
小谷野「そんで、その話を聞いたビーマが怒り狂って夜中にキーチャカをやっつけちゃうのよ。」
まつりか「うぁっ、そりゃまた極端ですね。」
小谷野「まぁ、ビーマってそういう奴だからね。ドラウパディ大好きで喧嘩っ早い。」
まつりか「でもドラウパディはアルジュナが一番好き・・・」
小谷野「そうそう。そういう悲しい存在(笑)」
小谷野「それで、キーチャカが殺されちゃったっていう話がクル家の人々にも伝わってきた。誰が殺したのか夜中で目撃者も居なくてわからないはずなんだけど、「キーチャカくらい強い奴を殺せるのはビーマくらいしかいないんじゃないか?」ということで、パーンドゥ家の兄弟たちがマッツャ国内に潜入しているかもと感づかれてしまうんだ!」
まつりか「うぁー!やばい!」
小谷野「いつの時代も、美人は罪だねぇ・・・」
罪な美女 ドラウパディ
小谷野「そこで、クル家の人たちは策を練る。普通に探しに行っても見つけられないだろうし、確実にパーンドゥ家の兄弟が姿を表すようにマッツャ国のさらにお隣のトリガルタ国の王様、スッシャルマンを炊きつけて、マッツャ国に攻め込ませてしまうんだ!」
まつりか「やばい!」
小谷野「どうした!」
まつりか「名前とか国とかがいっぱいでてきて、再びついていけなくなりました!」
小谷野「そんな君には、ジャーン、この家系図を見せてあげよう!」
まつりか「おおぉぉ、なんじゃこりゃぁ」
小谷野「これ見てもらえるとちょっとわかりやすいかなと思うけど、要するにカウラヴァ国、マッツャ国、トリガルダ国はみんな地続きの近隣諸国で、マッツャ国とトリガルダ国はすでに仲が悪かったところにクル家の皆さんがつけ込んで、戦争を起こさせたっていうことだね。」
まつりか「な、なるほど・・・ なんで自分たちで攻め込まないんですか・・・?」
小谷野「そりゃぁ、自分たちに痛手がないようにだよ・・・。いるでしょう、そういうことする人って世の中に。」
まつりか「いますねぇぇ、います。」
小谷野「で、マッツャ国は名武将だったキーチャカが殺されちゃったから、もうボロボロで、ひとりのこったのがウッタラ王子っていうまだまだ少年の王子様だった。」
まつりか「あらららら。」
小谷野「で、彼一人で敵陣に突っ込まなくてはならなくなってしまうの。でもウッタラ君はまだ戦場にも出たことが無いから、御者とかもいなくて、誰かちょうどいい人を探しているところで、宦官に化けていたアルジュナに白羽の矢がたつんですね。」
まつりか「おぉ!ウッタラ君はいくつくらいなんですか?」
小谷野「んー、わからないけど、多分15・6歳くらいじゃないかなと思う。」
まつりか「中学生男子くらいな感じですね。最大限に自分イケると思ってる時期・・・」
小谷野「そう、イケると思ってる。でも行ってみたは良いけれど、やっぱりイケませんでした・・・みたいな感じで怖気ついちゃう笑」
イケテル
ムリ
まつりか「そ、それでどうなるんですか?!」
小谷野「それで、アルジュナがとうとう自分の正体をウッタラ王子に明かして、王子に代わって戦いに向かうのです!」
まつりか「えー!明かしちゃっていいんですかー!!」
小谷野「ふふふふ・・・」
話を聞いた人
多賀谷まつりか
演出助手 Asistant Director
舞台芸術の学校(P.A.I.)「からだをとりもどすスキルアッププログラム」受講生。踊るのは好きですがカタカナは苦手です。3月には学校の卒業公演もあるのでぜひ見に来てください〜!
1991年広島県生まれ。B型。ダンスをやったりお芝居をやったりしながらすくすく育つ。身長141cm。大学卒業後P.A.I.に入学。
今回答えてくれた人
小谷野哲郎さん
バリ舞踊家・パフォーマー
東海大学音楽学課程在学中よりサウンドスケープ研究の傍らバリ舞踊を始める。 1995年よりインドネシア政府給費留学生としてインドネシア国立芸術高等学院に留学。 学外でも現代バリ舞踊界最高の舞踊家達に師事し、舞踊技術と同時に精神的哲学的影響も強く受ける。2006年、Asian Cultural Councilの助成によりアメリカに滞在。パパ・タラフマラ作品では「ガリバー&スウィフト」「パンク・ドンキホーテ」「白雪姫」に、小池博史ブリッジプロジェクト「注文の多い料理店」「風の又三郎」出演。2013年の「マハーバーラタ」第1章、2014年の「マハーバーラタ」第2章にも出演。