その6!!!! 3ページ目 いよいよ最終ページです!

演出助手まつりかは小池さんたちを前にきちんとしゃべれるのか!!!?


 

 
小池「で、新人演出助手まつりかは、見ててどうなの?」
 
まつりか「え!!!!なんですか!!!急に!!!!」
 
小池「いや、君も演出助手としてずっと稽古見ているわけだから、なんか感想とかあれば聞かせてよ。」
 
白井「わたしも聞きたい!」
 
あらた「わたしも!」
 
まつりか「え?! あっ えっと、えっと・・・あわあわあわ」
 
小池「なにあわあわいってんの笑」
 
まつりか「いや、あのですねなんていうか・・・なんか、漠然としていますが、かっこよかったです。」
 
白井「だいぶ漠然としているね笑」

 

 
まつりか「えと、なんというか、作品は一時間半だけど、その中にたくさんの物語と時間を含んでいて。その色々な時間軸のなかで、技術的にはいろんなバックグラウンドをもったバラバラの体が、まったくバラバラに見えなくて。全部のリズムが合って一つの世界ができてくるんだなぁって思いました。」
 
 
小池「技術がバラバラって、実はすごく難しいんだよね。そんなに簡単ではない。でも、僕自身は、みんなやれることが違うっていうことを理解し合いながらまとめあげて行くというのが今一番重要だと思っているんだよね。所謂それは今の世界も同じで、原理主義に対する全く逆の考え方。つまり、色んな違うものをどう調和させるかっていうことが、すごく大切だと思ってやっているんだよね。」
 

 

あらた「そのたくさんの時間を、見ている人と一緒に時間旅行できるようなればいいなと、パフォーマーとしては思います。静かな部分でも無限の時間が流れたり、未来や過去を投影したり。そういうのがきちんと見せていけるといいかなって。」
 
 
まつりか「本当に、そのやってる姿をみて欲しいとおもいました。なんかいいなと。人間ってこうあるべきだなと、大袈裟かもしれませんが思いました。」
 
白井「じゃあダルマにかなっているんだね、私たち笑」
 
まつりか「ダルマにかなっていると思います!!!」
 

 

あらた「あとは、若いダンサーとかパフォーマーのみんなにも、ぜひ見てもらいたいと思うな。」
 
白井「そうだね。見るだけでも、うまくなるからね。心の持っていき方とか。」
 
小池「いろんな経歴のパフォーマーが一緒にやっているっていうところをみるだけでも、糧になると思うよね。こういう作品を、自分と別次元にあるものだと思わずにみると、きっと自分が何をすべきかわかる部分もあるんじゃないかな。」
 
あらた「みないで、あとで「ハァ、勿体無かった」って思っても、もう二度と同じものは見られないっていうのが、舞台ですからね!」
 
まつりか「そうですね、なんだかすごく自分がちっぽけに感じてきました・・・」
 

ちっぽけなわたし・・・

 
白井「実際にちっぽけだしね!私が言うのもなんだけど!」
 
まつりか「はっ!!」

(と、なぜか立ち上がるまつりか)

 
あらた「ちっさ!笑」
 

 
まつりか「そうなんです!でもこれが私!!」
 
小池「そうそう、それでいいんだよ。いまの自分を見つめて、いまここから自分に何ができるかを考えるっていうことなんじゃないかな。」
 
白井「なんだかよくわからないけど笑、まぁでもそういうことだよね。」
 
まつりか「本当に、色々とありがとうございました!私も本番がとっても楽しみです!緊張もしていますが!」
 
小池「お前も、しっかりやれよ〜〜!」
 
まつりか「はい!!!!」

 

というわけで、「新人演出助手まつりかがいく!マハーバーラタってなんですか?」の連載は今回がラストとなります!最後までお読みいただきありがとうございました!
 
ちょっとは、私も成長できたかな〜〜
 

 
これからも「マハーバーラタ」の旅は続きます!
 
 
私が演出助手と映像のオペレーターをつとめる「幻祭前夜ーマハーバーラタより」は12月8日(火)から16日(水)まで、東京の吉祥寺シアターにて上演されます!
ぜひ、今回わたしに「マハーバーラタ」を教えてくれてた皆さんに、そしてわたしに!(笑)会いにいらしてください〜!
 

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話を聞いた人

多賀谷まつりか

演出助手 Asistant Director


舞台芸術の学校(P.A.I.)「からだをとりもどすスキルアッププログラム」受講生。踊るのは好きですがカタカナは苦手です。3月には学校の卒業公演もあるのでぜひ見に来てください〜!

1991年広島県生まれ。B型。ダンスをやったりお芝居をやったりしながらすくすく育つ。身長141cm。大学卒業後P.A.I.に入学。

 

今回答えてくれた人

小池博史さん

演出家


茨城県日立市生まれ。一橋大学卒業。TVディレクターを経て1982年パフォーミングアーツグループ『パパ・タラフマラ』を設立。以降、全55作品の作・演出・振付を手掛ける。パパ・タラフマラ以外での演出作品も多数。演劇・舞踊・美術等のジャンルを超えた、強くオリジナリティ溢れる作品群は、35ヶ国で上演され、国際的に高い評価を確立。各国アーティストとの作品製作やプロデュース作品の製作、世界各地からの演出依頼公演、プロ対象・市民対象のワークショップを数多く実施。97〜04年つくば舞台芸術監督、アジア舞台芸術家フォーラム委員長、国際交流基金特定寄附金審議委員(05年~11年)等さまざまな審議員、審査員等を歴任。2012年5月、パパ・タラフマラ解散。青幻舎より「ロンググッドバイ~パパ・タラフマラとその時代」刊行。同年6月、新プロジェクト「小池博史ブリッジプロジェクト」を発足。2013年、自身初の単独著書「からだのこえをきく」を新潮社より刊行。

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今回答えてくれた人

白井さち子さん

パフォーマー


7歳よりクラシックバレエを始める。82年より6年間橘バレエ学校に在籍。牧阿佐美に師事。日本女子体育短期大学舞踊コース卒。在籍中、太田順造にパントマイムを師事。89年よりパパ・タラフマラに参加。以降パパ・タラフマラのほぼ全作品に出演。後進のパフォーマーのダンス指導にもあたる。パパ・タラフマラ作品のメインパフォーマーのひとりとして活躍。バレエ講師としても精力的に活動。小池博史ブリッジプロジェクトの「銀河鉄道」、2013年の「マハーバーラタ」第1章、2014年の「マハーバーラタ」第2章にも出演。

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今回答えてくれた人

あらた真生さん

パフォーマー、武道家


4歳よりモダンバレエを始める。大学卒業後ダンスシアターカンパニー「パパ・タラフマラ」でメインダンサーとして数多くの作品に貢献する。現在はソロ活動や異分野のアーティストとのコラボレーションを定期的に展開している。東京を拠点に、欧米、アジアでの後進の育成として大学・高校・中学校の講師も勤めている。