マハーバーラタ1

イントロダクション

「マハーバーラタ」は非常に長大な叙事詩であるため、全四部作とし、第一部を2013年にカンボジアで制作、公演、ベトナムでツアー公演を行なう。第一部にはアジア4カ国(日本、カンボジア、マレーシア、インドネシア)のアーティストが参加します。

■小池博史コメント
21世紀を迎えてすでに10年以上が経過しましたが、現代の日本はどんどん同時代、同一地域性に収斂され、文化的な広がりの創出は出来ていないのが現状です。 しかし、忘れてはならないのは、文化は礎だということです。その礎を粗末にして、未来の社会が良くなるはずがありません。3.11を経て、現代社会、つまりは西洋型資本主義社会の行き詰まりがいよいよ明らかになってきた今、アジア的思考、感性がこれから間違いなく表舞台にのぼってくるでしょう。それは競争と支配の原理ではなく、共存と循環の思想でもあります。「マハーバーラタ」は、日本ではそこまでの知名度はありません。けれど、東南アジア、南アジアでは社会を構成する哲学的思想基盤として最も重要なものといえるでしょう。太古の昔より、アジア諸国は海陸両方のシルクロードを通じて結びつき、異国の文化を受け入れながら、独自の文化を生み出してきました。これらの交流を再度、意識的に行いながら、今後の世界が幸福なものであるよう、古き知恵の再認識と新しい思想の獲得を行い、作品を通じて世界に向けて発信します。それが、本プロジェクトが目的とするところです。

フォト・ムービー

参加アーティスト

出演者

小谷野哲郎

東海大学音楽学課程在学中よりサウンドスケープ研究の傍らバリ舞踊を始める。 1995年よりインドネシア政府給費留学生としてインドネシア国立芸術高等学院に留学。 学外でも現代バリ舞踊界最高の舞踊家達に師事し、舞踊技術と同時に精神的哲学的影響も強く受ける。2006年、Asian Cultural Councilの助成によりアメリカに滞在。パパ・タラフマラ作品では「ガリバー&スウィフト」「パンク・ドンキホーテ」「白雪姫」に、小池博史ブリッジプロジェクト「注文の多い料理店」「風の又三郎」出演。2013年の「マハーバーラタ」第1章、2014年の「マハーバーラタ」第2章にも出演。

白井さち子

7歳よりクラシックバレエを始める。82年より6年間橘バレエ学校に在籍。牧阿佐美に師事。日本女子体育短期大学舞踊コース卒。在籍中、太田順造にパントマイムを師事。89年よりパパ・タラフマラに参加。以降パパ・タラフマラのほぼ全作品に出演。パパ・タラフマラ作品のメインパフォーマーのひとりとして活躍。ダンス講師としても精力的に活動。小池博史ブリッジプロジェクトの「銀河鉄道」、一連の「マハーバーラタ」2013年の第1章(カンボジア)、2014年の第2章(インド)2015年の第2.5章(東京)、2016年第3章(インドネシア)にも出演。

ポン・ソピエッップ

カンボジアを代表する伝統舞踊家。ラカオンカオル(カンボジアの男性仮面舞踊)を学び、2000年より国際的にツアー等を行なう。コンテンポラリーダンスに強い関心があり、彼は数々の地方のダンスワークショップに参加。そのなかで2006年7月のスラバヤでの若手振付家のワークショップにアジアのカルチュアルカウンシル受賞者として参加し、そこで彼の初コンテンポラリーソロダンス「サルの仮面」を創作。それ以来、ソフェップはエマニュエル・フォンやピーター・チン、アクロ・レンツの作品で国際的に活躍し、近年ではニューヨークのアチェン劇場でドイツ人演出家のルドガー・エンゲルスによる「トゥモロー・メイビー」という作品のメインダンサーをつとめている。 アムリタパフォーミングアーツ所属

チュムワン・ソダチヴィ

1994年にカンボジアの伝統舞踊家として活動を始める。女性のみで上演されるカンボジアの伝統舞踊(アプサラダンス)では男性役をつとめ、また同時にカンボジアの民俗舞踊や影絵も手掛ける。コンテンポラリーの技術の上達への熱意が強く、2006年にインターナショナル・サマーアーツプログラムのロバート・ウィルソンズ・ウォーターミル・センターに参加。以降、世界中の様々なコンテンポラリーダンスのワークショップに参加し、エマニュエル・フォンやピーター・チン、アクロ・レンツやその他の作品で主役をつとめ、国際ツアーも行っている。多くの作品で振付けも手がけ、近年ではマドリードのテアトロリアルでピーター・セラーズによる演出のストラビンスキーの「ペルセポネ」の主役ダンサーとしても活躍している。 アムリタパフォーミングアーツ所属

コン・チャンスティカ

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モーは2002年にラカオンカオル(カンボジアの男性仮面舞踊)を始めました。彼はトレーニングを通してインディペンデントダンスシアターのソバンナ・クメール・アソシエーションで頻繁にパフォーマンスを行う。ワークショップも多数開催。クメール人/フランス人の振付家エマニュエル・フォンとインドネシアのアーティストエコ・スプリヤントの作品に出演し、南東アジアにツアーにも回っている。最新作としてはレアルマドリードにてピーターセラーズ演出、ストラビンスキーの「ペルセポネ」に出演している。 アムリタパフォーミングアーツ所属

キウ・ソワンナルッ

トンは美術学校で1991年ラカオンカオル(カンボジアの男性仮面舞踊)をはじめ、2000年に卒業した。彼はさらに2005年に国立美術大学の振付学部に入り、2011年に卒業。在学中、伝統舞踊もコンテンポラリー作品も幅広く演じた。また、クメールの伝統的マーシャルアーツでも訓練を受けた。彼はアムリタの最も力強いダンサーの一人で、ピシェ・クランチュンの「活性化する猿と巨人」、エマニュエル・フォンの「クメロフェデス3世」で主演し、さらにアンネマリー・プリンスの「沈黙を破る」という新しいカンボジア演劇でも主演している。 アムリタパフォーミングアーツ所属

リー・スイキョン

マレーシアで仏教哲学、道教、ヨガ、舞踏、コンテンポラリーダンスを学び、1995年に「舞踏」と瞑想と禅の哲学を融合したマレーシア唯一の「舞踏」カンパニーであるニョバ・カン ダンスカンパニーを設立した。チョー・テカンの「ジュニアホワイト」、ジュディマル・モンフィルの「門限」他多数出演。2000年のミュージカル「シッダールタ」では振付けを担当し南アフリカツアーを行なう。2001年にはアメリカのシアトルのインターナショナルアーティストプログラムに招待されるなど、世界各地で演じることで新たな境地を開き続けている。

スタッフ

演出・脚本・振付・構成

 小池博史

作曲

藤井健介

演奏

サイ・トラ

仮面

イ・ワヤン・タングー

照明

ロー・コックマン

衣装

久保薗美鈴

公演情報

【現在再演予定はありません】

再演履歴

・2013年7月 アジアツアー(カンボジア・ベトナム)