「火の鳥プロジェクト」 シンポジウム
2025.10.03
⚪︎10月17日(金) 19:00~21:00(予定)
※終了後も22:00までご在廊いただけます
⚪︎会場 EARTH+GALLERY
⚪︎入場料 1,000円
⚪︎お申し込みはGoogleフォームから https://bit.ly/4nhaBVL
10月17日(金) 19:00~21:00(予定)
4年にわたる国際共同制作「火の鳥プロジェクト」の最終章『HINOTORI 火の鳥・山の神篇/ 海の神篇』の終演を迎えて、その成果と未来への影響を多角的に探りました。
公演を終えたばかりの演出家 小池博史と舞台美術を手がけた山上渡、各分野で活躍されるゲストが登壇し、「いま、東京から世界へ舞台芸術を発信する意義とは?」を考え盛況に終わりました。
▪️登壇者:小池博史(空間演出家) 山上渡(美術家) 佐藤英輔(音楽評論家) 佐伯剛(「風の旅人」編集長)
▪️モデレーター:石原剛一郎(編集者)
助成:アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】
シンポジウム報告
「東京発・世界へ――小池博史『火の鳥』と舞台芸術の不易流行・越境コラボレーション」
舞台作品『HINOTORI 火の鳥・山の神篇/海の神篇』の終演を経て、「東京・日本から世界へ舞台芸術をどのように発信していくか」をテーマとしたシンポジウムを開催しました。編集者・音楽評論家・美術家・演出家・が、小池博史作品の魅力と、国境やジャンルを越えて橋を架ける創作のあり方を、多角的に語り合いました。
登壇者からは、20年以上にわたる小池作品の変遷を踏まえ、『火の鳥』が「過去・現在・未来」をつなぐ集大成であること、日本文化の本質である「不易流行」であり、変わらない本質を保ちつつ、時代に応じて大胆に変化する姿勢を体現していることを指摘。また、世界各地の音楽家・パフォーマーが参加する創作現場では、綿密な設計図と稽古場での即興的なブリコラージュが重なり合い、舞台全体が一つの「生命体」として立ち上がっていくプロセスであることを解き明かしていきました。
さらに、AI時代における芸術表現や、「作品がわからない」という体験の価値にも触れ、設計や分析に長けたAIでは代替できない、人間の身体に根ざした時間感覚や直感、そして観客が「わからなさ」に身を委ねることから生まれる深い感動こそが、小池作品が国内外で強い共感を呼ぶ理由でもある。
本シンポジウムは、『火の鳥』を通して、日本発の舞台芸術が世界とどのように響き合い得るのかを考える、貴重な対話の場となりました。
