N/KOSMOS
火の鳥プロジェクト / 2024
【 会場 】
東京芸術劇場 シアターイースト
【 公演日時 】
2024年3月21日(木)〜24日(日)
3月21日(木)19:00
3月22日(金)19:00
3月23日(土)13:30/18:30
3月24日(日)14:00

ポーランドの小説『コスモス』(1965年 ヴィトルド・ゴンブローヴィッチ)をベースに、混沌とした世界のなかで迷い、翻弄される人々が、尽きせぬ欲望と捻じれた愛を抱えた自分自身という存在とどう向き合っていくのか。さらに、そこに忍び込んでくる宗教の影を描き出しながら、1960年代にポーランドで執筆された小説と現在を繫ぎ、未来への展望を示した作品。
2022年には「KOSMOS」(ポーランド公演)がポーランドメディアが発表する「現代演劇年間ベスト1」を受賞。「N/KOSMOS」では舞台美術に岡本太郎現代芸術賞の特別賞受賞の美術家 山上渡を迎え、巨大木製地図が舞台上に出現。世界の混沌と戦争を越え、新たな未来を描く壮大な舞台芸術。

▼あらすじ
主人公の青年が、友人と共に行き当たりばったりで借りたアパートの部屋の周辺で、不可解と思い込めば思えなくもない出来事が次々と起こる。青年はそれらをなんらかの事件の予兆だと考え、観察をはじめる。様々な現象やオブジェ、偶然に置かれているもの全てが矢印に見え、それに対して偏執的ともいえるほどの探究心を見せる。偏執的思考はさらなる狭隘を生み、薄気味悪さが広がり、暴力へと発展し、どこにも正義がない状態が残されていく。しかし、彼の頭の中はそれ以上に、住民の若き夫婦の情事や、夫人の小間使いの唇に支配され、次第に混迷していく……。
▼公演へのコメント
圧倒されるエネルギーと眩いばかりの演出、何よりも”楽しさ”を感じさせてくれた。セリフすべてを理解できなくても、その魅力は強く伝わってきた。
– ジェームズ・ハッドフィールド(The Japan Times レギュラー執筆者)
身体と音楽と映像の万華鏡とでもいうべき、多様な色彩が混淆したような新しい世界を生み出した。また、ポーランド的ともいえる一種の闇の力が強い磁場を生じさせ、作品に厚みと深さを与えていた。スピードの速いめくるめく展開とともに、小池博史の魔法が新たな段階に入ったことを示している。
– 志賀信夫(批評家)
▼出演者
脚本・演出・構成・振付:小池博史
演奏・作曲:ヴァツワフ・ジンペル
出演:
松島誠
今井尋也
荒木亜矢子
中島多羅
野村陽介
シルヴィア・H.レヴァンドスカ
マレク・グルジンスキ
カシュカ・ドゥデク
ダビット・バロヤン
アリチア・チルニヴィッチ
美術:山上渡、小池博史
映像:アドリアン・ヤカウスキ、岸本智也
衣装:エディタ・クリシェヴィッチ
▼スタッフ・主催・協賛
照明:森規幸、ヤロスワフ・フレット、ダニエル・クズマ
音響:深澤秀一
人形・小道具:マウゴシャタ・ブラシュカ、森聖一郎
翻訳:シェミスラフ・シュタフィエ
舞台監督:阪野一郎
撮影・編集:白尾一博
宣伝美術:梅村昇史
制作:穂坂裕美、黒田麻理恵、中谷萌、栁澤梨夏、金井玲奈
主催:株式会社サイ
共催:グロトフスキ研究所(ポーランド)
協賛:蓑田秀策、ポーランド広報文化センター、EU・ジャパンフェスト日本委員会
後援:外務省、豊島区
協力:株式会社長谷萬、株式会社黒山社中、EARTH+GALLERY、シルクロード能楽会、株式会社パパドゥ、(株)ティーエムオー(サンクチュアリ)、ブリッジズファウンデーション、公益財団法人セゾン文化財団、急な坂スタジオ
都民芸術フェスティバル主催:東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団

