映画版「WE-入口と世界の出口」

映像作品 / 2025

上映概要
日程
2025年 11月29日〜

会場:シアター・イメージフォーラム(〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2丁目10-2)

監督・脚本・振付:小池博史
出演:松島誠、今井尋也、福島梓、中谷萌、下町兄弟(percussion. rap)
音楽:下町兄弟
美術:山上渡
プロデューサー:白尾一博
撮影:小林基己、澤平桂志、柴田和也、櫻井莉紗
録音:吉田朋央、佐々木亨
編集:GENDAI EXPERIMENTAL LAB
衣装:浜井弘治
映像:白尾一博、澤平桂志
小道具:森聖一郎、中谷萌
照明:富山貴之
宣伝美術:梅村昇史
主催:株式会社サイ
制作:穂坂裕美、黒田麻理恵、中谷萌、柳澤梨夏
共催:EARTH+GALLERY、株式会社黒山社中、ライフアートユニオン
協賛:蓑田秀策

2025年/65分/パートカラー/DCP/1.85

2023年に初演、翌年に早くも再上演され、多くの観客を熱狂させた小池博史の人気舞台「WE-入口と世界の出口」が、“映画版『WE-入口と世界の出口』”として映像化。2025年11月29日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開となります。

2023年、東京・木場のEARTH+GALLERYにて上演された「WE-入口と世界の出口」。ライブ映像、映画、美術、ガラクタ音楽、古典音楽、ラップ、ヴォイスパフォーマンスやダンス、演劇など多様な要素が縦横に絡み合うオルタナティブな舞台表現を、映画表現として構築。岡本太郎現代美術賞受賞の美術家・山上渡の美術も必見。

物語の舞台は、上級、中級、下級国民に分かれるようになった2073年の日本。そこは表面上は平等をうたうが、誰もが監視し合う社会である。そして、その社会のなかで表向きとは大きくかけ離れ、治外法権的な場所として唯一残っていたスペース、それが「スペースE」。人々が、この出口の見えない「スペースE」に逃げ込み、そのなかで徐々に追い込まれ、互いが互いを幻惑と嘘の記憶とによって静かに追い込み、追い込まれていく姿を、映像、光、音などさまざまな実験的手法を駆使しながら描き出していく。

特別前売鑑賞券 販売中

期間限定(11月28日23:00)で、お得なチケットを販売中です。

プレスリリース

https://eiga.com/news/20251009/14

https://natalie.mu/eiga/news/643529


スタッフ

小池 博史 監督・脚本・振付

空間演出家・作家・振付家、映画監督、「舞台芸術の学校」代表。茨城県日立市生まれ。一橋大学卒業。「パパ・タラフマラ(1982~2012)」、「HIROSHI KOIKE BRIDGE PROJECT- ODYSSEY(2012 年~現在)」主宰。演劇・舞踊・美術・音楽等のジャンルを超えた作品群を 18 カ国において創作。42 カ国での上演実績を持つ。東京オリンピック・パラリンピックの関連事業「東京2020 NIPPON フェスティバル」共催プログラムとして「完全版マハーバーラタ」を上演。言語やジャンルを超えた総合芸術を創り、身体表現・音楽・映像・美術を融合させる独自のスタイルを確立。世界中のアーティストとのコラボレーションを通じて普遍的なテーマを表現し、国際的に高い評価を得ている。2018 年のシアター・オリンピックス(インド)では「注文の多い料理店」がベスト・パフォーマンス賞を受賞。2022 年からは『火の鳥プロジェクト』としてポーランド、マレーシア、ブラジルにて国際共同制作(各国での滞在制作と公演)を実施。2023 年 2 月にポーランドで上演された「KOSMOS」は、現地のメディアで「現代演劇年間ベスト1」に選出された。2025年10月東京・中野ZERO大ホールにおいて『HINOTORI 火の鳥・海の神篇』を上演。

「僕は基本的に舞台・映像・音楽・美術などの区分を設けず、「空間」要素を最大限活かしつつ可能性を追い求めてきました。そもそもジャンル分け自体が自在さを阻害する要因でもある。ジャンルを否定はしないが、さまざまな越境的行為の中に芸術的本質の大きな要素があると感じています。これは映画であり舞台です。芸術の可能性を追い求めたひとつの証が『WE』という映画です。」 —— 小池博史

下町兄弟 音楽・出演

東京築地生まれ 錦糸町/深川育ち。Rap Performer として 1982 年より活動、独自のラップ・スタイルでオリジナル作品を自ら主催するレーベル SHIBAURA RECORDS やメジャー・レーベルから「下町兄弟」としてカタログを発表。ソングライター(筆名:BANANA ICE)として楽曲提供、djembe プレイヤーとしてアーティストのサポート等多数。NHK 教育「にほんごであそぼ」「天才ビットくん」「みんなのうた」、劇場版ドラえもん主題歌・挿入歌の作詞作曲他。小池博史作品では「Heart Of Gold-百年の孤独」「シンデレラ」「世界会議」「2030 世界漂流」「風の又三郎」「注文の多い料理店」「マハーバーラタ」「夢七夜」「バガボンド-SAKURAGAWA」「ふたつの E」「Milky Way Train」「幻の光-138 億光年の BABY」「Breath Triple」「ゼロのサーカス」等に参加している。

山上 渡 美術

1981 年高知生まれ、長野育ち。東京と千葉を拠点に活動中。絵画、立体、インスタレーション、 ドローイングを用い「増殖と変容」そこから生まれる結びつきをテーマとしている。マクロやミクロといった 可視化できない領域に私たちの日常とを連関させることで、新たな現実(創造)世界の在り方を描くこと を試みている。「岡本太郎現代芸術賞」特別賞(2009)、「Tokyo Midtown Award 2013」準グラン プリ・オーディエンス賞受賞(2013)、「平成 30 年度文化庁新進芸術家海外研修制度」によりインドネシアに滞在(2019)。

キャスト

松島 誠

静岡県沼津市生まれ。パフォーマー、演出家、美術家。日本大学芸術学部美術学科卒業。1983 年から 2006 年まではフォーミングアーツカンパニー/パパ・タラフマラに在籍。グループが解散するまでの30年間のほぼ全ての作品にメインパフォーマー、舞台美術家として参加。1995 年よりソロ活動を開始。2006 より Mike Nord(米)、Georg Hofman(メキシコ)、あらた真生とのインプロビゼーションユニット『NORU KA SORU KA』を結成、活動する。2019 年、東京から静岡県沼津市に活動拠点を移す。2021 年、松島礼、松島花(ハル)とともに家族パフォーマンスユニット『松島家』としての活動を始める。1984 年以来ソロ、グループで世界 20 ヶ国、500 公演以上を行う。独自の身体表現、VOICE をベースとするパフォーマンスから演出/美術制作と、ダンス、演劇の既成の枠にとらわれずフィールドを拡大し続けている。

2005~2008 年 杉野服飾大学先端ファッション表現科 非常勤講師

2008、2010、2018 年 韓国国立総合芸術大学舞踊科 客員教授

2021、2022 年 武蔵野美術大学空間演出デザイン学科 非常勤講師

今井 尋也 能役者・小鼓奏者

シルクロード能楽会代表。幼少より祖父から能楽を学び、十代で初舞台。国立能楽堂研修所・東京芸術大学を卒業後、渡仏。ジェローム・ベル等のコンテンポラリーダンスや現代演劇の舞台に出演。帰国後、シルクロード能楽会を立ち上げ全ての作品の作・演出を行う。地方の民話や神話を題材にした新作能の脚本・演出・音楽を担当し、パリ、NY、マレーシア、インドネシア、香港など国内外で活躍中。日本の古代中世の演劇と、現代の演劇を真の意味で結びつけた新しい舞台を創造する。小池博史演出の「完全版マハーバーラタ」では音楽の演奏と多数の役で出演した。

福島 梓

東京都出身。ルーツは出雲。 3 歳よりバレエを始める。新国立劇場バレエ団、牧阿佐美バレヱ団に子役出演。全国舞踊コンクール受賞多数。杉並区文化栄誉憲章受章。 ロシアバレエ・インスティテュートにてボリショイバレエ学校教授陣に師事した後、橘バレエ学校、日本ジュニアバレエ、AM ステューデンツにて 18 歳まで本格的にバレエを学ぶ。 桐朋学園芸術短期大学芸術科・専攻科演劇専攻で 4 年間演劇、ジャズダンス、コンテンポラリーダンス、歌、日舞や狂言など多彩な表現手段を学び、卒業後、フリーの俳優・ダンサーとして舞台や映像作品を中心に国内外で活動。 主な出演作品は 野田地図『足跡姫』、福田善之、小池博史『完全版マハーバーラタ』『新・三人姉妹』、CHAiroiPLIN や、人間劇場の作品など。 東日本大震災を題材にしたミュージカル『いのちてんでんこ』では、主人公・佐々木大の幼馴染、佐藤雪役として出演。2022 年には映画版にも同役で出演し、本作が海外各映画祭で受賞作品に選ばれる。 舞台や映画、映像作品などに俳優/ダンサーとして出演する傍ら歌う瞑想と言われるキールタンを伝えたり、Voice (朗読や歌)×improvisation dance などを交えたソロパフォーマンス、多ジャンルのアーティストとのコラボレーションも行う。 バレエ・ダンス・ヨガ講師(RYT200 取得)、セラピスト、振付家、身体表現講師。