その4!!!! 2ページ目

ドリターラシュトラの息子たちの出生のエピソードは結構えぐいらしい


まつりか「ドリタラーシュトラの息子たちがバターの瓶から飛び出してきたって話、聞きたいです!」
 
界さん「結構えぐいよ笑」
 
まつりか「聞きたいです!」
 
界さん「ドリタラーシュトラがな、結婚して奥さんが妊娠するんやけど、妊娠したまま2年たってもなかなか子供が生まれてこないから、これはどうしたんだってことで、無理やり力んでムリムリムリって産むわけ。」
 
まつりか「うぅぅ。」
 
界さん「そしたら、大きな肉の塊がでてきちゃって」
 
まつりか「うぎょぉぉぉ」
 
界さん「それを見た仙人に、『これは100個に分けて”ギー”っていうインドの高級バターみたいなやつと一緒にツボに入れておきなさい』って言われて、そうするの。」
 
まつりか「ぐおぉぉぉ」
 
界さん「そしたらツボから、卵がかえるみたいにしてこどもたちがピョーンって生まれてくんの。その中で一番最初に飛び出てきたのがドゥルヨーダナ。んで、二番目が僕がやってるドゥフシャーサナ。で、あと98人。」
 
まつりか「ぎゃぁぁぁ」
 
界さん「な?えぐいやろ?笑」
 

 

まつりか「えぐいです・・・そして意味がわかりません・・・」
 
界さん「俺も意味わからんけど笑 でも、当時ものすごく文明が発達してて、クローン技術があってそれを表現している、なんていう説もあるらしいよ。」
 
まつりか「え!クローン!」

 

界さん「そうそう、スターウォーズとかエヴァンゲリオンみたいなかんじよね。それだけじゃなくって、今回の公演の中にも出てくるパシューパタっていう武器があんねんけど、それも実は核爆弾なんじゃないかっていう説もあるらしい。」
 
まつりか「えええぇぇ!」
 
界さん「古代核戦争説でググってみ?」
 
まつりか「ほんとだー・・・マハーバーラタってかいてある・・・」
 
界さん「な?すごいやろ?」
 
まつりか「すごい・・・界さんよくご存知ですね。界さんはマハーバーラタって、最初からご存知だったんですか?」
 
界さん「まったく知らんかったよ、僕。はじめて小池さんからきいて、それで本を読んで。短縮版やったけど。」
 
まつりか「へぇ〜〜〜!すごい〜〜!」 

 
界さん「でも、登場人物が滅茶苦茶多いから、途中から全然わからなくなって。それで、ぶわーって関係図とか書いてみたりしたよ。」
 
まつりか「あ、こんな(ホワイトボードみたいな)感じで?」
 

 

界さん「全体だと、全然こんなもんやないよ!もうね、え?なにこれ、え?ここと、ここが付き合ってんの?!みたいな。子供産まれちゃったよ!みたいな笑」
 
まつりか「笑」
 

 
 
界さん「そうやって調べていくと、すごい面白くなってきたで。あ、でも僕が読んだのは短縮版だったからね、ほんとちょろっとしか出てこない人、めっちゃいるのよ。僕がやってるクル家の次男のドゥフシャーサナだって、ほっとんど出てこなかったよ笑」
 
まつりか「えー!!そうなんですか?」

 
界さん「うん、2行とか。」
 
まつりか「2行?!」
 
界さん「うん。一巻に2行だけ。全編訳の方には記述があるんだと思うんだけど、短縮版にはあまりにも出てこないから『あれ?小池さんドゥフシャーサナはどこに出てくるんですか?』って聞いちゃったもん。笑」
 
まつりか「そうなんだ・・・」

 

 

 

たったの2行だったドゥフシャーサナ

 
界さん「でも、今回の『幻祭前夜〜』では結構メインどこで、最初から最後まで出てるから!」
 
まつりか「そ、そうですよね!」
 
界さん「その、因縁の”サイコロ賭博” 事件で、ユディシュティラがいろんなものを賭けに出して、最後は奥さんのドラウパディーまで出して負けちゃって全部取られちゃうんやけど。」
 
まつりか「かわいそう・・・イカサマなのに・・・」
 

界さん「そやねん。んで、そんときドゥフシャーサナはドラウパディーの髪を掴んで、引きずり回して服を剥ぎ取ろうとすんのよ。」
 
まつりか「ひえぇぇ!」
 
界さん「それでドゥフシャーサナは彼女からものすごい恨みを買う。ドラウパディーは最後までトラウマみたいにその時のことを抱えていて、ビーマに「あいつの血を絞り出して私にかけてちょうだい!」っていって、ビーマも「あいつの胸を引き裂いて血を全部絞り出して飲み干してやる!」って誓いを立てるわけ。」
 
まつりか「それで大戦争にまで発展して行っちゃうんですね。」
 
界さん「そうそう。」
 
まつりか「なんだかこわそうだな・・・」

ドラウパディの髪を掴む凶悪な次男
 
一生のトラウマになったドラウパディはビーマと復習を誓う
 
界さん「まぁ、でもマハーバーラタはすごくファンタジー的なところもいっぱいあって面白いよ!なんとか戦隊なんとかレンジャーみたいな感じで。」

 
まつりか「そうなんですね・・・!」
 
界さん「マハーバーラタがよく知られてる地域では、テレビドラマになってたり、アニメとか、絵本とか、フィギュアが売ってたりもするらしいで!」
 
まつりか「え!そうなんだ!!」
 
界さん「あ、こないだユーチューブで子供向けのアニメもみつけたし笑」
 
まつりか「みてみたい〜〜」
 
界さん「ほら、これやで笑 英語バージョンやけど。」
 
まつりか「動き、ぎこちな!!笑」
 

 

 

界さん「そういえば、最近だと日本でもスマホのゲームとかに、クリシュナとかインドラとか、インドの神様が登場してたりもするみたいだから、もしかしたらそのうちメジャーになるかもね?わからんけど笑」
 
まつりか「そうなったら、話題先取りですね!」
 
界さん「いいねぇ〜〜!」
 
まつりか「いろいろなお話をきいて、マハーバーラタがまた好きになりました!」

 

界さん「それは良かった!そんじゃ、稽古がはじまるからこのへんで〜!」
 
まつりか「ありがとうございますー!」
 

 
 
いや〜〜 いろいろとスッキリしました!次こそいよいよ!今回の幻祭前夜の物語について、聞いてみたいと思います!
 

 
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話を聞いた人

多賀谷まつりか

演出助手 Asistant Director


舞台芸術の学校(P.A.I.)「からだをとりもどすスキルアッププログラム」受講生。踊るのは好きですがカタカナは苦手です。3月には学校の卒業公演もあるのでぜひ見に来てください〜!

1991年広島県生まれ。B型。ダンスをやったりお芝居をやったりしながらすくすく育つ。身長141cm。大学卒業後P.A.I.に入学。

 

今回答えてくれた人

谷口 界さん

アクロバットパフォーマー


幼い頃より器械体操を学び、20歳の時に独学で大道芸を始めた後に「沢入国際サーカス学校」にて逆立ち芸やジャグリングを学ぶ。在学中に舞台公演に参加したことから興味を持ち、2012年「舞台芸術の学校P.A.I.」に入学。2年間コンテンポラリーダンスや舞台演出を学ぶ。現在はフリーのパフォーマーとして活動する傍ら、小池博史ブリッジプロジェクト『銀河鉄道』『風の又三郎』ツアーにも参加するなど、大道芸から舞台まで幅広く活躍。 2013年に結成されたサーカスカンパニー「イル・スペオピーレ」の旗揚げメンバーでもある。